僕が君を初めて意識したのは

こんばんは。エソラです。

いつも通りであれば、本日は先週末のレース回顧をする日ですが、今週は少し違うテーマで記事を書いてみようと思います。日曜日のバカ荒れアホ重賞の回顧などするだけ無駄ですからね。本日の記事は私と競馬の出会いについてです。まあ大カテゴリーとしては結局競馬です。暇な人は読んでいってください。

 

私が競馬と出会ったのは高校3年の秋でした。違〇競馬であることは先に謝罪しておきます。当時サッカー部に所属していた私は、10月から開幕する全国高校サッカー選手権の県最終予選に向け、ただひたすらにボールを追いかける毎日を送っていました。いや、追いかけるというのは正しい表現ではないかもしれません。なにせ私はゴールキーパーでしたので。待つと言った方が適切でしょうか。まあ、そんなことはどうでもいいです。大学でサッカー部に入るつもりはさらさらなかったので、勝つための本気のサッカーをするのはこの秋が最後でした。迎えた10月11日、県予選初戦。対戦校はこれまでリーグ戦では一度も負けたことのない相手でした。負けました。10年間のフットボール人生は意外にもあっけなく終わりを迎えました。年末の選手権ハイライト番組にある最後のロッカールームの如く、周りの部員がボロボロ悔し涙を流す中、私は陸上部の友人にLINEを送信していました。

「負けたから明日競馬行くわ」

試合に敗れたことで晴れて部活を引退し、自由の身になった私は翌日、以前から競馬に誘ってくれていた友人に連れられ、東京競馬場へと向かいます。ちなみに、人が涙の部活引退を迎えるかもしれない日の翌日をピンポイントで指定して、ギャンブルに誘ってきたこのクレイジーな友人は、父が公営競技の選手であるため、幼少期から競馬にも精通していました。私もAKB48乃木坂46のファンであったため、競馬番組は何度か見たことがありましたし、握手会が東京競馬場で行われたこともありましたので、わずかながら事前知識は持っているつもりでいました。昼過ぎに東京競馬場に到着すると、まず場内のエクセシオールカフェへ向かい、小休憩をとりました。そして、カバンからおもむろに競馬新聞を取り出した友人が一言。

毎日王冠なに買おうか」

なんやそれ。いや毎日王冠ってなんぞや。どうやらそれは今日のメインレースを指す言葉のようでした。なるほど毎日、王冠を争って競うから競馬ではメインとなるレースのことを毎日王冠と言うのか、そう解釈した私は友人の持つ競馬新聞を覗きこみ、買う馬を吟味します。初めて見る馬柱は、なにか複雑な暗号のようでどうにも理解が出来ません。そんな中、唯一知っている日本語が私の目に飛び込んできました。武豊。訳も分からない文字の羅列にやっと見つけた知っている言葉。クラス替え後の教室で知り合いを見つけた時のような、旅行先の海外で日本人に出会った時のような、そんな安心感を得た私は、毎日王冠武豊騎手の馬を買うことに決めました。メインレース発走15分前、適当な平場のレースで既に馬券デビュー戦を終えていた私のマークシートを記入する右手は鮮やかでした。東京11R、単勝2、千円とリズミカルにマークを終え、券売機へ。お札と引き換えに出てきた馬券には、エアソミュールという文字、どうやら私はこの名前の馬を応援すればいいようです。そしてレース発送。スタートからゴール直前までの記憶はほとんどないですが、武豊騎手とエアソミュール号が先頭でゴール板を駆け抜けた様子だけは、鮮明に覚えています。初めての毎日王冠で馬券が当たったのです。しかも単勝13.1倍というまずまずの配当。私の英世が3人に分身し、さらに諭吉を引き連れて帰ってきました。競馬というスポーツに一瞬にして心を奪われた私は、昨日の試合に負けて本当に良かったという気持ちを隠しつつ競馬場を後にしました。今思えば、これほどまでに華麗なビギナーズラックがあるのかという感じでしょう。当然、私の気持ちは既に翌週のレースへと向いています。来週の毎日王冠にはどんな馬が出るのだろうか。そうです。この時の私は毎日王冠は毎週行われるものだと思い込んでいましたから、もちろん来週のメインレースも毎日王冠だったのです。寝ても覚めても毎日王冠、年中無休で毎日王冠、競馬と言えば毎日王冠だったわけです。年に1回のレース名であると知った時の衝撃は、今でも忘れられません。結局、2度目の競馬観戦は、またしばらく先の話になるわけですが、私にとっての競馬の原点は、間違いなくこの2014年毎日王冠です。

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ちなみにこのレース、馬単②→⑥という決着でした。②→⑥です。星野みなみちゃんのお誕生日馬券です。私にとって初めての毎日王冠星野みなみちゃんのお誕生日馬券が炸裂していたのです。どうやら、もうこの頃から既に私と星野みなみちゃんが結ばれる運命は決められていたようです。まあ、生まれた日からすべてのことがどうなるかって決まっているので当然と言えば当然ですけどね。

 

はい、こんな感じです。どのようなことであっても、やはり初体験というものはいつまでも記憶に残り続けるものです。エアソミュールはその後、5戦して勝ち星をあげることができずに引退しましたが、今までもこれからも私の思い出の競走馬です。そして、これもまた余談ですが、私が今でも史上最強馬だと確信している2冠馬ドゥラメンテは、この日にデビュー戦を迎えていました。これにもまた運命のようなものを感じています。さて、初心を思い出すことが出来たので、今週は馬券が当たる気がします。とりあえず、新潟の特別戦はサクッと全レース的中させようと思います。今週は仲間内の共同出資でWIN5もやるとかやらないとか。当たり外れはともかく、キャリーオーバーで売上も跳ね上がるので、この挑戦は理にかなっています。前回は450点でWIN3だったので、単純計算で今回は750点買えば、WIN5達成となります。意外と簡単ですね。今のうちに退職届を作成しておこうと思います。それでは。

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